心理検査とは

心理検査とは、一定の理論や科学的手法に基づいて作成された、知能や発達の水準や性格のあり方などを客観的に評価するための心理テストのことをいいます。医療や教育、司法など幅広い分野で現在の状態の評価に使用され、治療や支援につなげることに役立っています。

■ 性格など自分について深く理解したい

■ 発達障害があるかチェックしたい

■ 就労に向けて、自分は何が得意で何が苦手かを知りたい

■ 学校や職場などへの適応や、人間関係がうまくいかない問題を解決する手がかりがほしい

■ 自分の問題解決のために必要なことを知りたい

■ 医療にかかり、服薬をする必要があるか知りたい

  …など、様々なニーズにお応えしております。

通常はカウンセリングを受けることによって上記のようなことについて時間をかけて理解していきますが、心理検査では比較的短期間で自己理解を深めることが可能で、その結果をもとに問題改善のための方針を立てることができます。

ただし検査結果は、あくまでも検査といった特殊な場面におけるその時の状態の評価にすぎませんので、ご理解の上お申し込みください。

心理検査の流れ

1. お申込みとご予約

まずお電話にて、現在お困りのことやこれまでの経緯をおうかがいします。

お知りになりたいことや目的、現在のご本人の状態に合わせて、こちらから最適な検査の組み合わせをご提案させていただきます。

そしてご都合に合わせて検査の予約をお取りします。長時間かかる検査を1日に複数行うことはご負担となりますので、複数の日程をご予約させていただくことがあります。

※医療(当院・他院)にかかっている方は保険診療で心理検査を受けられることがありますので、先に主治医にご相談ください。

注意:検査の内容や分析の方法を知ってしまうと、客観性や信頼性の低い結果となってしまいます。事前にネットや書籍などで検査のことを調べずに、不安な点がございましたらこちらまでご連絡ください。

2. 心理検査申込書・調査票の記入

検査当日までに、「心理検査申込書・調査票」を以下のリンクからダウンロードおよび印刷していただき、記入をお願いいたします。全6ページです。

なお、ダウンロードが出来ない、印刷環境がない方は事前にご相談ください。

ダウンロードはこちらから(PDFファイル) ↓

心理検査申込書・調査票.pdf (575 ダウンロード )

3. 心理検査当日

心理検査申込書・調査票をご記入済の方は、持参の上予約時間の10~15分前に待合室にお越しください。

検査前に詳しいお話をうかがいます。検査内容によりますが、検査は2~3時間かかります。

4. 検査結果のフィードバック面接(30分)

検査日からおよそ1か月後に面接を行い、検査結果を詳しくご説明いたします。この時に検査結果報告書をお渡しいたします。

検査項目

心理検査は特別な場合を除いて通常単独では実施せず、複数の検査を組み合わせて行います。

■ 知能検査

記憶や計算、思考、推論などの認知機能を活用し、目的に対して合理的に行動する能力を評価する検査です。

知的能力の特徴や、認知発達の水準を評価し、その人の得意なことや不得意なことを見ます。

例:ウェクスラー式知能検査(WAIS-Ⅳ等) など

■ 性格検査

その人の物の捉え方、感じ方やふるまい方、対人関係等の特徴を評価する検査です。

例:ロールシャッハテスト、SCT、バウムテスト、PFスタディ、AQ-J など